こんな思いを···いつまで
···静
新しい職場で
陰口を叩かれることもなく
楽しく仕事ができていた。
翼のそばを離れたのは、
かえって良かったのかもと
思っていた。
翼は、一週間に一度は
私の部屋に来ていた。
新しい秘書が中々
慣れなくて大変みたいで
来ては、愚痴を溢していた。
私の有り難みを少しは
感じて欲しいから
黙って話を聞いていた。
鮎川のお嬢さんとは
食事もしていないらしく
「あんまりな扱いだよな」
と、怒っていた。
「いいじゃない。
翼には、私がいるのだから。」
と、言うと
「そうだな。」
と、抱き締めてキスをする。
何度も繰り返す内に
膝から力が抜け
翼に抱き上げられて寝室へ
そのまま何度も抱かれた。
明日の仕事に支障が無いようにして
と、お願いしていたのに。
ベッドで、シャワーを使いながら
脱衣場で、そしてまた、ベッドで。
アラームでやっと起きる
なんとか、朝御飯の用意をして
翼を起こして
一緒に食べてから
翼は、一度自分の部屋に戻り
着替えてから出社をする。
私も着替えてから出社した。
案外、この生活も良いかも
家賃も光熱費も払わなくて良いし
翼も必ず来てくれるし
嫌になれば、切れば良いし
仕事も楽しいし
なんだか····ウキウキしちゃう。