こんな思いを···いつまで
九話···許さない

···秋穂


携帯に着信が·····
「秋穂様、今、ひまり様が
帰ってこられました。」
と、連絡くれたのは、
ひまりちゃんが一人暮らしをしていた
マンションの管理人
ひまりちゃんの変化があれば
連絡くれるように伝えていた。

この時間に?

直ぐにひまりちゃんに連絡をする
と、同時に執事の柳川を呼び
車に乗り込む

ひまりちゃんは、
電話でずっと泣いている
話しもできる状態でない
大倉が何かしたに違いはない
拳に力が入る。

マンションに着き
合鍵で中にはいると
頬が腫れたひまりちゃんが携帯を
持って泣いていた。

そのまま抱き締め
柳川に薬と食べ物を頼むと
柳川は、何も言わずに出ていく

泣きながら、眠るひまりちゃんの
目元から、いくつもの涙が流れでる。

柳川にベッドまで運んでもらい
湿布を頬に貼り
涙を拭いて目蓋を冷やす
味噌汁とおにぎりをつくる
口が開かないだろうから
小さいものをたくさん
漬け物も用意する。

数時間後に目を覚ました
ひまりちゃんと一緒におにぎりを食べ
少しすると
ひまりちゃんがポツリポツリと
話し始めた。
涙を流し、しゃくりあげながら
話の内容はわかった。
あのバカ息子が!!

湿布の貼り替えの時に
ひまりちゃんの顔写真を撮る
絶対に許さない。

飲み物を用意して
置き手紙を置いて一度帰宅する。

家に連れて帰っても良いが
ひまりちゃんは、それだと
気を使うからと。

夜からいなかった私を心配して
充彦が部屋へと入ってきた。
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