こんな思いを···いつまで
···ひまりとマシュー
昨夜は、マシューが
中々離れなくて
大変だったが·····
正直、マシューの事を嫌だと言う
気持ちがまったくなく
なぜだろう····と考えるほど·····
秋穂様や充彦様、清香様が
マシューと仲が良いから··
かもしれないが·····
マシューが私に向ける眼差しが
あまりにも優しいからだろうか
祖母や秋穂様、充彦様と
同じような····少し違う···ような···
マシューは、
一度アメリカに戻る事に。
私をマンションまで送り
『忘れないで。
僕は、ひまりを愛してる。
ひまりがいてくれたら
他は何も要らない。
直ぐに会いにくるから。』
と、車の中で言われ
『マシュー、ありがとうございます。
気をつけて帰国して下さいね。』
と、言うと
一度、抱き締めて
マンションの部屋の前まで
送ってくれた。
『中に入って、直ぐに鍵をして。
僕にLINEして。』
『はい。おやすみなさい。』
と、言うと
私のおでこにキスをしたマシューに
見られながらドア閉めた。
直ぐにLINEをして
『気をつけて。』
と、送ると
『愛してる。』
と、返信があった。
私は、温かな気持ちで
お風呂に入り、
その日は、眠りについた。
マシューは、
『コンツェルン、お急ぎ下さい。』
『ああ、頼む。』
ひまりに見せる優しい眼差しの
マシューはいない。
マシュー・モルガンは、
アメリカ財閥でも最大で
本来は、秒刻みで動いている。
ここ数ヵ月は、
日本へ数回来ているので
スケジュールを動かす
秘書は、大変な日々。
だが、秘書達もSP達も
マシューが、どれだけ忙しいかを
わかっている中で
たった一人の日本女性の為に
動く自分達のボスに
驚きはしても嫌な思いはなかった。
そんな想いが
マシュー・モルガンにあることに
嬉しく、皆どんなに大変であっても
マシューに従った。
もちろん、その事を
マシューはわかっていて
皆に感謝していた。
マシューに、とってひまりは、
それほどまでも欲しい女性だった。
ひまり以上に欲しいと思う女性は
今までいなかった。
なぜなのか、わからないが
心が、ひまりを欲していた。
ひまりの悲しげに揺れる瞳を
幸せにしたい·····その気持ちが
大きかった。