こんな思いを···いつまで
···鮎川
大倉と一緒に案内された部屋に入ると
三菱、住友、三井の総帥方が腰掛け、
その後にそれぞれの秘書が立っていた。
なぜ·····
鮎川と大倉の提携を自慢気に話すと
大倉の息子とひまりの話しになる
やはり、
大倉の息子は、あの女と切れてない
その上····妊娠?
ましてや
同じマンションに住まわせていたとは····
そして、ひまりを殴り身体を奪った。
夫婦と思っていたとしても
暴力で····力付くで····
ひまりの顔は、腫れ上がっていた。
だが·····
そのひまりは、婚姻届を提出
していなかった·····と。
なんにせよ、つめの甘い男だ。
かなりの請求額だったが····
提携の撤退できるものは撤退するか?
と、大倉との提携事を考え···
なんと、ひまりは
アメリカ最大財閥のモルガン氏と入籍?
あの女も····使えたではないか
と、思っていたら·····
一切、ひまりに関知するな····と
ひまりにかかった費用は
返せと言うなら返すと
モルガン氏から······
知らない·····ところで
いろんな事が、起こっていて····
頭がついて行けないなか·····
秋穂さんに母がひまりの事を
頼む手紙を書いていたなんて。
その手紙を秋穂さんに手渡された。
三井 秋穂 様から始まり····
五月と仲の良かった事を
知っていたようだ。
自分の育て方が悪かったのだと
俺の事を詫びて····詫びて···
一人置いていく、ひまりの身を案じて
他人である秋穂さんに
お願いしなければならないことを謝り
忙しい身である秋穂さんに
身勝手な事を言う自分を恥じていた。
母親にこんな思いをさせていたのか
と·····情けない····
財閥で数千、数万の社員を
背負う自分が····と。
子供は親を選んで生まれて
くるわけではない····
そんなことは、わかっている
俺の意志や願いを無視して
生むことを決めた五月を
嘆く事も責める事も
出来なかった。
体の弱い五月に負担をかけたく
なかったら自分の体を処置すれば
良いだけだったのだ。
それを全て生まれたばかりの
ひまりに当たり
ひまりのせいにして生きてきた。
そうしなければ
五月を失った気持ちの行き場が
なかった·····
だが····それも、
全て自分の身勝手から
きたものだ。
あの子は、どんな気持ちで
生きてきたのだろうか····
ただ···ただ···申し訳····ない···と
思わずには、いられなかった。
〔 法的なもの全て架空のものです。
財閥に関しても架空のものです。
私の願望です。※※Mamo※※ 〕