「好き」を待ってる。(仮)


無性に人肌が恋しい


そう感じるのは誰にでもあると思う。

私だけじゃない。うん。



ベッドの上で彼とのトークが表示されたスマホ画面を見つめる。


あれから、
火曜日の時間はあっという間に過ぎて私はバイト先を辞める準備をしている。


そろそろちゃんと働こう。



面倒くさい就職活動を終えて、残りのシフトを数えるも彼と入る日はない。


会わずに終えるの嫌だなぁ…。


辞める前に、あの日の行為をもう一度する?

いやいや、でも…そんなことしたら…この関係がどう転ぶかだし…

私は平気でも彼が平気じゃなかったりするだろうし

そもそもことの発端は、彼の「甘えたいので甘えていいですか?」だよ?

その一言よ?



だったら私だって甘えたって良くない?(強欲な私、降臨)


諺にも「一度あることは二度ある、二度あることは三度ある」
があるからね?


いっそ、無理にでも2度目作る?



必然的に3度目もどこかであるだろうし。


うんうん、
今回は私が甘えるという番で。


人肌恋しい私が言っているんだぞ!良いだろ!
(強欲な私)



…きっと、彼は知らないんだろうな。



私がゆっくりと彼に惹かれていっているのを。
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