「好き」を待ってる。(仮)
無防備な耳を見つけた。

 
「ちょ、触んないで、やめて」


やめてやんない。

執拗に触り、責める。


「やめてって」

耳弱いんだなぁ!
良い弱点発見した!!

あーあー
私の胸に顔を埋めてるの可愛い…。

耐えてる…。

ちょっといたずらしたいなぁ…。

耳を触るのをやめて、顎を掴み不意打ちにキスをした。


キスされて嬉しそう…

いたずらとは……???


彼の頭を一回撫でて、私は起き上がった。


「どこいくの」
「お手洗い」
「行かないでよ」
「流石にトイレは行かせてよ…同じことやり返すよ」


トイレでひとまず、考えた。


私たち、付き合ってないよね?

え?
普段は塩対応の彼がキスして喜んでんだけど?

私何かしたっけ?
何もしてないんだけどな。


結局、結論も何も出ないまま用を足してトイレから出た。
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