「好き」を待ってる。(仮)
マネージャーが代わりの子が来るまで延びてくれた、が。
問題はそのあとだった。
「じゃあ上がりますね!お疲れ様です!」
「お疲れ様ですー!」
カウンターから出たマネージャーに挨拶して…
明らかに私から距離を取っている彼に近づいた。
「何すか…」
何すかって…
なんでそんな素っ気ないの
「いや、後ろにある冷蔵庫からオレンジジュースのピッチャー取りに来たんだけど…」
「あー…どうぞ」
冷蔵庫のドアを開ける。
隣からため息が聞こえた。
「何、お腹でも痛いの?」
「…お腹は痛くないですよ、バカなんですか」
え、暴言吐かれたんだけど。
聞いたのにバカって言われるの何で?
心配返せー!
「…はいはい…あ、いらっしゃいませー」
凄い意識しているんだろうなぁ…
今だって、飲み物作るポジションにいるのに少しだけ距離取ってるもん。
まぁ、
店に入って私を見た瞬間、驚いた顔してたし
カウンター入っても距離取ってるし
すぐフロア行っちゃうし。
なんかもう、不器用すぎて可愛いなぁ。
本人には言えないけど。