SP警護と強気な華【完】
5章:記憶の扉と印す鍵
今朝、大学でナイフを振り回した男の一件から始まり、そのままシオンに拉致。
時間なんて見ている余裕もなく
逃げ出せのは、同日の午後の話。
そして今。
監禁されていた場所からは距離もあったせいか
家に到着する頃には日が暮れていた。
「アンタが逃げた事で俺がボコしたヤツらは
今頃、必死になってんだろうな。
ここにもすぐ来るだろうし」
「そう考えると落ち着かない…」
『自分の家なのに』と落ち込むカトレアを
見つめる柊。
「安心しろ。
今晩は俺が外を見張ってる。
アンタは余計な事を考えずに休め」
「ありがとうございます。
じゃぁ…そうさせて貰いますね」
柊の好意に甘えカトレアは早々とベッドに入ると
余程疲れていたのか
すぐに眠りに就いた。
しかしまた
悪夢が彼女を襲う。
内容は先程までとは大きく変わり
今度は“誰かの声”から始まったーーー
『ここに来ては、ならん!』
夢の中のその場所は
たくさんに本に囲まれた見覚えのある部屋。
聞こえた拒絶の言葉は
カトレアもよく知っている人物。
時間なんて見ている余裕もなく
逃げ出せのは、同日の午後の話。
そして今。
監禁されていた場所からは距離もあったせいか
家に到着する頃には日が暮れていた。
「アンタが逃げた事で俺がボコしたヤツらは
今頃、必死になってんだろうな。
ここにもすぐ来るだろうし」
「そう考えると落ち着かない…」
『自分の家なのに』と落ち込むカトレアを
見つめる柊。
「安心しろ。
今晩は俺が外を見張ってる。
アンタは余計な事を考えずに休め」
「ありがとうございます。
じゃぁ…そうさせて貰いますね」
柊の好意に甘えカトレアは早々とベッドに入ると
余程疲れていたのか
すぐに眠りに就いた。
しかしまた
悪夢が彼女を襲う。
内容は先程までとは大きく変わり
今度は“誰かの声”から始まったーーー
『ここに来ては、ならん!』
夢の中のその場所は
たくさんに本に囲まれた見覚えのある部屋。
聞こえた拒絶の言葉は
カトレアもよく知っている人物。