LOVE and DAYS…瞬きのように
「あのね、学祭の日に告白しようと思うんだ」
「えっ? ミツ――」
ミツルに? と危うく言いそうになったところで、口を塞がれた。
もごもごと声にならない声を出すあたしを、真由ちゃんは照れくさそうに見つめる。
「だから莉子ちゃん、協力してくれる?」
「もちろん! 当たり前じゃん」
やっと手を離してもらい、ぷはっと息を吐いてうなずいた。
本人以上に興奮しているあたしを真由ちゃんは笑うけど、そりゃあ興奮もするって話だ。
真由ちゃんは今のあたしにとって一番の友達。
ミツルもお調子者だけどいい奴だし、やっぱり大切なんだ。
ふたりが幸せになれるなら、こんなに嬉しいことはないよ。
「もし莉子ちゃんも告白するなら、あたしが協力するからね」
真由ちゃんがふたたび耳打ちした。