LOVE and DAYS…瞬きのように
「俺もひとりで暇なんだ。一緒に遊ぼうよ」
「あたし別にひとりじゃないです。知り合いと待ち合わせしてるから」
本当は待ち合わせなんかじゃなく、あたしが勝手に来ただけだけど。
追い払うためにそう言うと、男はさらに食い下がってきた。
「じゃあさ、その友達も入れて一緒にどう?」
「あぁ、いいよ」
いきなり割り込んできた声に、ぎょっとした。
あわてて右側を見ると、男のさらに右に、なんと健吾の姿。
しかも、がっしりと男の肩をつかんでいる。
「え……待ち合わせって
彼氏……?」
「なんだよ、俺も入れて遊んでくれるんだろ?」
「あ、いや……」
「さあ、何して遊ぼっか」
ニカッと笑う健吾の瞳は、ちっとも笑っていない。
頭ひとつ分、背が高い健吾に見下ろされ、男は完全に逃げ腰になっていた。