LOVE and DAYS…瞬きのように
……ここ、どこ?
目覚めるとそこは、まったく知らない部屋だった。
気だるさの残る体を起こし、あたりを見回す。
白と黒で統一された、シンプルな部屋。
ていうか昨日、どうやって帰ったんだっけ?
記憶があやふやで、いまいち思い出せない。
もしかして……
あたしったら酔いに任せて、行きずりの男の人と変なことになっちゃったとか?
そんでもってここは、その人の部屋だとか?
やだ、マジで?
処女だったのに最低!
「あ、起きたんだ」
「ひゃあぁっ!」
いきなりドアが開いたので、ビックリしたあたしはベッドから転げ落ちそうになった。
だけどそこに立っていたのは、見覚えのある、きれいな顔。
「あ、あれ……? アキ」
「ずいぶんな態度とってくれるじゃねーの」
「……ごめんなさい」
あたしはベッドのすみで小さくなり、頭を下げた。
そっかぁ、アキだったのか。
ん?
なんか、背負われながら手を握ってもらってたような気がするんだけど……
夢、だよね?