LOVE and DAYS…瞬きのように
どのくらい沈黙していただろう。
シンさんは納得したように「そっか」とつぶやき、やっと次の言葉を発した。
「健吾に口止めされてたから、今まで黙ってたんだけど。莉子ちゃんがそこまで知ったなら、これ以上隠すのは無理だよな。
莉子ちゃん、明日の午前の授業、抜けられる?」
「……はい」
「電話で話すようなことじゃねーから、直接会って話そう」
あたしたちは明日の10時に待ち合わせの約束をして、電話を切った。
健吾と別れて、もうすぐ一ヵ月。
今さらあたしが、首をつっこむべきじゃないのはわかってる。
もしかしたら健吾にとっては、すでにどうでもいいことかもしれない。
でも、やっぱりまだ、あたしは健吾が好きで。
真実の欠片がそこに転がっているのに
無視して見過ごすことなんてできなくて……。
翌朝、待ち合わせのカフェに入ると、シンさんはすでに到着していた。
そしてその隣には、アキの姿も。