LOVE and DAYS…瞬きのように
「明日、どこかで服買おう。な?」
「うん……」
手を引かれて立ち上がり、レジに向かった。
健吾がお会計をしている間、あたしは入口の近くの鏡で、自分の姿を映して見た。
少しだけスカートを短くしたセーラー服。
まだまだ化粧が似合わない、幼い顔。
15歳――あたしは、高校生なんだ。
健吾もしっかりしてるとはいえ、まだ高3。
将来を決める大事な時期でもある。
あたし……
もしかして、とんでもないことを……。
「莉子、行くぞ」
いつのまにかお会計をすませた健吾が、すぐそばに立っていた。
あたしはハッと我に返り、鞄から財布を取り出した。