LOVE and DAYS…瞬きのように
でも今のコンビニは、本当に安心して働けるんだけどなあ。
おじさんのお客さんたちと仲良くするのも、本当に変な意味じゃないの。
ただ……ただね。
幼いころに別れたあたしのお父さんも、きっとひとり暮らしだから。
今頃どこかのコンビニでお弁当を買っているのかな、とか想像しちゃうだけで……。
あたしが考え込んでいる間に、健吾とアキはいつのまにか他の話題に移っていた。
それはバイクとか車の話で、あたしにはちっともわからない内容だった。
会話に入れず退屈になってきたので、ゴロンと床に寝転がった。
あぐらをかく健吾の近くで、猫のように丸くなるあたし。
目をつむってふたりの話し声を聞いていると、少しずつ眠りに誘われていった。