LOVE and DAYS…瞬きのように
アタシ
雨がやむのを待って夜に帰ると、サヨさんはバイトに出かけて、いなかった。
……今日はいろんなことがあったから、少し頭が混乱している。
あ、そうだ。
真由ちゃんに電話かけなくちゃ。
アキの言葉を思い出したあたしは、久しぶりに携帯の電源を入れた。
「――もしもしっ!」
携帯から聞こえた声。
あせって出たのか、少し裏返っている。
そんなところも彼女らしく感じて、あたしは胸が詰まった。
「真由ちゃん……久しぶり」
「莉子ちゃんっ!? 元気にしてるの!?」
「うん。ずっと連絡しなくてごめんね」
「ホントだよっ、どれだけ心配したと思ってんのよぉ!」
電話のむこうで真由ちゃんが、わっと泣きだした。