LOVE and DAYS…瞬きのように
「………」
胸が、きゅん……って。
痛いくらいに締めつけられて。
恋をするとこんな気持ちになるなんて
健吾に出会うまでは知らなかった。
「あり……がとう」
「おう」
コンビニを出ていく健吾の背中を、見つめるあたし。
ねえ
どうすればいいのかな。
こんなに大好きで、こんなに大切な人の未来を
あたしのせいで壊してしまってもいいの?
だけど……家に戻ったら、きっと今のようには健吾といられない。
あたしはまた、ひとりぼっちの家で夜を過ごすことになる。
子どものころからずっと耐えてきたの。
もう、あんな風に寂しいのは嫌なんだよ……。
夕方になり、夜勤務のサヨさんたちと交代になった。
「今日も健吾くんと会うんでしょ?」
更衣室でサヨさんに聞かれ、あたしはうなずいた。