LOVE and DAYS…瞬きのように
するとサヨさんが、こっそり耳打ちしてくる。
「今夜はあたし、ノブんちに泊まるから。
たまには莉子ちゃんも健吾くんに、朝まで部屋にいてもらったら?」
「へっ!? あ、朝までって」
「あれ? その反応はもしかして、莉子ちゃんたちって“まだ”なの?」
赤面するあたしを、微笑ましそうに見つめるサヨさん。
「そっかそっか~。じゃあ今夜は、健吾くんと仲良くね」
「からかわないでくださいってば!」
あたしはサヨさんの冷やかしから逃げるように、急いで更衣室を出た。
店内には数人のお客さんがいた。
お弁当コーナーが、何気なく目に入る。
そこに見覚えのある顔を見つけ
あたしは立ち止まった。