LOVE and DAYS…瞬きのように
あたしは布団から顔を出して、健吾を見上げた。
「……今日は、遅かったんだね」
頭の中が混乱し、涙と言葉が勝手に出てくる。
健吾はあたしが泣いていることに気づき、表情を曇らせた。
「悪い。バイトが長引いたんだ。あやまるから泣くなよ」
「あたしのこと……もういらない?」
「は?」
「……健吾もどうせ、あたしが重荷なんでしょうっ!?」
あたしは叫んだと同時に、近くにあった本を投げつけた。
本は健吾の腕に当たり、音をたてて床に落ちた。
「莉子?」
「あたしのせいで学校にも行けなくて、本当は困ってるんでしょう!?」
「莉――」
「いつか健吾もあたしから離れていくんでしょう!?」