LOVE and DAYS…瞬きのように


散々泣きわめいて涙が枯れれば

あとはぐったりとした気だるい静寂が待っていた。


少し冷静になった頭。

だけど泣きすぎたせいか、頭の芯がぼんやりした感じ。


あたしの体を支えてくれる健吾のシャツは、涙で湿っている。



「何があったか話せるか?」
 

健吾はあたしを抱きしめたまま、優しい声で尋ねた。

あたしは小さくうなずいた。


「……お父さんに、会ったの」

「離婚した親父さん?」

「うん。今は再婚して、この町に住んでたみたい」
 

再婚という言葉に、健吾はかすかに息をのんだ。


「それで、新しい奥さんが……妊娠中らしくて。
つわりがひどいからコンビニ弁当にするんだって、お父さん、幸せそうに笑ってた……」




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