LOVE and DAYS…瞬きのように

「別にお説教なんかじゃ……

 あっ!」


「どうした?」


「あたし……さっき、健吾のお父さんにお説教しちゃったかも」
 

とんでもないことしたと今さら気づき、顔を青くしていると、


「マジかよ!
 お前、やっぱり最高」
 

健吾が急にお腹を抱えて笑いだした。 


「たまに大胆なことするやつだってのは知ってたけど、まさかそこまでとはなぁ」


「……あたしのこと、あきれた?」


「んなわけねぇだろ」
 

健吾は体をこちらに向け、少し起き上がると、あたしの顔をのぞきこんでくる。


そして、



「ますます惚れたよ」
 


ふたつの唇が、そっと重なった。





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