LOVE and DAYS…瞬きのように
恋の条件
週末。
うちにはあたしとお母さん
そして健吾と、健吾のお父さんの姿があった。
「この度はうちの息子がお騒がせして、本当に申し訳ありませんでした」
重々しい口調で言いながら、頭を下げる健吾のお父さん。
隣に座る健吾も同じように頭を下げる。
「いえ。そちらだけの責任というわけではありませんから……」
お母さんはそう答えると、静かに目をふせた。
あたしは向いに座る健吾をチラッと見る。
今日はまだ一度も、まともに目を合わせていない。
引き締まったその表情からは、覚悟のようなものがにじみ出ていた。