LOVE and DAYS…瞬きのように
健吾のお父さんはお茶を一口飲むと、おもむろに口を開いた。
「しかし私としては、このままふたりの付き合いを認めるわけにはいかないと思っているんです」
それは予想していた言葉。
だけど隠しきれないショックが、あたしと健吾を襲う。
「お恥ずかしい話、うちの息子は高校3年にもなって好き勝手ばかりで
結果的に今回のような騒動を引き起こしてしまいました。
ルールすらまともに守れない人間が、男として莉子さんを守れるとは、到底思えません。
これ以上そちらに迷惑をかけるわけには、いきませんので」
健吾は唇を噛み、下を向いた。
怒っているのではなく、自分を責めているような表情で。
あたしが何か言い返そうとしたそのとき
健吾のお父さんがもう一度、口を開いた。
「だから、条件をつけようと思うんですよ」