LOVE and DAYS…瞬きのように
「えっ?」
あたしと健吾の声が重なる。
条件……?
「ちゃんと高校を卒業すること。
大学に進学し、将来をしっかり見つめること。
この条件を息子が守ると約束するなら、ふたりの付き合いを認めてもいいと思っています」
健吾が息をのみ、お父さんを凝視する。
その約束さえ守れば
“認めてもいい”……
たしかに今、そう言ったんだ。
「矢沢さんは、どう思われますか?」
意見を求められたお母さんが、言葉に詰まる。
あたしは少しあせりながら、お母さんの膝を叩いた。
「お母さんっ」
「あ、はい。
……私も、それでいいと思います」