LOVE and DAYS…瞬きのように
「健吾、お前はどうだ?」
全員の視線が、こんどは健吾に集まった。
「ああ……わかったよ」
健吾はきっぱりとお父さんに告げると
背筋を伸ばしてあたしのお母さんに向き直った。
「ご心配をおかけして、本当にすみませんでした。
……必ず、莉子さんにふさわしい男になってみせます」
深々と頭を下げた健吾の真剣な瞳に、あたしは目頭が熱くなった。
「さっき、何を話してたの?」
健吾たちがいなくなってから、お母さんに尋ねるあたし。
帰る間際にお母さんと健吾のお父さんが、何か小声で話していたのが気になったから。
すると、お母さんは少し不思議そうに首をかしげて言った。