LOVE and DAYS…瞬きのように
「それがね、月島さんが莉子のことを、とてもいい子ですねって」
「………」
「あんな騒ぎを起こしたのに、なんでかしらね」
まさか、“こないだ偉そうにお説教しちゃった”なんて、言えるわけもなく。
「さあ。なんでだろう」
なんて白々しく言うあたしは、正直すごく感動していたんだ。
「そっか~、よかったね!」
月曜の昼休憩の教室に、真由ちゃんの弾んだ声が響いた。
「これで親公認の仲かぁ。
じゃあ先輩は、これからは家族と暮らすの?」
「ううん、さすがにそこまでは、すぐ解決しないよ。
でも、真由ちゃんたちがいなきゃ、あたしも健吾もずっと逃げてたかもしれない。
ホントにありがとう」
「どういたしまして」
と笑う真由ちゃんの左手首に
見慣れないブレスレットが光っていることに、あたしは気付いた。
「真由ちゃん、それ、新しく買ったの?」