LOVE and DAYS…瞬きのように

アキに彼女か……。
ピンとこないな。

あんなにカッコいいんだから、彼女がいない方がおかしいんだけど。



「あ、そういえばアキは?
3時間目までは授業出てたのに」
 

あたしはアキの席を見て言った。


「うん。てかアキさんって、最近またサボりがちだよね」
 
「………」


あたしの頭に、ふとサヨさんの言葉が浮かぶ。


――『アキを、よろしくね』
 

あの言葉に、特別な意味なんかないのかもしれないけれど。



「……ごめん、ちょっとアキの様子見てくるね。
たぶん保健室で昼寝してるだろうから」


「月島先輩にヤキモチ焼かれても知らないよぉ?」
 

真由ちゃんの冷やかしに、あたしは不自然な作り笑いしか返すことができなかった。




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