LOVE and DAYS…瞬きのように
でも健吾はそんなあたしを、まだ拗ねていると思ったようで。
「Happy Birthday to you~……」
歌が終わり、健吾がろうそくを吹き消した次の瞬間。
何も見えない真っ暗な部屋で
突然、ぐいっと抱き寄せられて
とびっきり甘いキスをされた。
「……お前の誕生日は、ちゃんと祝ってやるから」
耳元でささやかれた声に、体の力が抜ける。
このまま電気を点けないで、と思うくらいに顔が熱くて。
「あれ? 莉子ちゃん、なんか赤いよ?」
明るくなった部屋で真由ちゃんに突っこまれたあたしは、きっと最高に惚けた顔をしていたと思う。