LOVE and DAYS…瞬きのように
守りたい
その日の帰り道の会話は
きっとずっと忘れないと思う。
「人ってさ、変わるんだよな~」
健吾の部屋を出てみんなで歩いていると、ふいにシンさんがそんなことを言った。
意味がわからず首をかしげるあたしに、シンさんは続けた。
「健吾のやつ、最近いい顔してるよな~って。
莉子ちゃんのために受験がんばってる姿がさ、目標に向かって走ってる、って感じ。
あ、そうだ。陸上してた頃と同じ顔してるんだよ」
陸上をしていた頃の健吾と……?
思わずキョトンとするあたしに、アキが言った。
「今の健吾にとって、あんたとの未来が“夢”ってことじゃねーの?」
「………」