LOVE and DAYS…瞬きのように
“夢”なんて単語が急に出たから、ビックリして。
そんなの今まで、真剣に考えたことすらなくて。
だけど気づけば、勝手に言葉がこぼれていた。
「……あたしも、たぶん同じ。
健吾との未来が、あたしの夢なんだと思う」
微笑むアキの顔は、どこか満足げだった。
「それ、健吾が聞いたら絶対喜ぶよ」
「うん……」
あたしたちは未来へと歩き始めたばかり。
一歩ずつ、歩幅を合わせて。
そう
未来は当たり前のようにあるものだと
このときは思っていたんだ。