LOVE and DAYS…瞬きのように

「おい、お前ら何見てんだよ!」


騒然とした廊下に声が響く。


シンさんだ。

そしてその隣には、アキの姿も。
 

ふたりは人だかりを割って入ると、掲示板に何枚も貼られた紙をはがしていった。


「それ……何?」
 

声をかけたあたしに、みんなの視線が一斉に向いた。


アキとシンさんも紙をはがす手を止めて、気まずそうにあたしを見た。



恐る恐る近づくあたしをよけるように、生徒たちが道を開け始めて――


そして、視界にはっきりと入った、掲示板。
 


目を疑った。



一面に貼られた紙は、あたしの写真をプリントアウトしたもの。

しかも、ただの写真じゃなく



ラブホテルのロビーで写されたものだった。


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