LOVE and DAYS…瞬きのように
「……えっと、ここって、健吾たちのたまり場なの?」
「まあそんな感じだな」
「こんなに学校から近いのに、他の人たちは来ないんだね」
あたし達のやりとりを聞いていたシンさんが
「そりゃあ、ここが健吾の城だってみんなわかってるからね」
と、割り込んできた。
「城……」
「そう。で、健吾がお殿様。チョンマゲ似合いそうだろ?」
「ぷっ!」
たしかに。
家来を引き連れて歩くとことか、イメージできちゃう。
「お前なぁ、そこで笑うなよ」
健吾がムッとした表情であたしの右頬をつねった。