LOVE and DAYS…瞬きのように

「……えっと、ここって、健吾たちのたまり場なの?」

「まあそんな感じだな」

「こんなに学校から近いのに、他の人たちは来ないんだね」


あたし達のやりとりを聞いていたシンさんが

「そりゃあ、ここが健吾の城だってみんなわかってるからね」

と、割り込んできた。


「城……」

「そう。で、健吾がお殿様。チョンマゲ似合いそうだろ?」

「ぷっ!」

たしかに。
家来を引き連れて歩くとことか、イメージできちゃう。


「お前なぁ、そこで笑うなよ」

健吾がムッとした表情であたしの右頬をつねった。




< 47 / 580 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop