LOVE and DAYS…瞬きのように
真由ちゃんが出て行ってひとりになった教室で、あたしは写真を机の上に並べて見た。
端っこに写るのは、ぶっきらぼうな顔でカメラから目線を外している、アキの姿。
相変わらずメールのひとつもないけど、どうしてるのかな。
シンさんが言ったように、あたしに気を使っているのかもしれないけれど。
ここまで連絡がないと、よけいに気になるよ。
まさかこのまま
学校をやめちゃうなんてこと、ないよね……?
「矢沢、まだ残ってたのか?」
担任の先生が廊下から声をかけてきた。
「あ、はい。もう帰ります」
あたしは立ち上がって、写真を鞄の奥にしまった。
そして……。
「先生」
思いつきの言葉を、ほとんど勢いで口にした。
「橘くんの住所、教えてもらえますか?」