LOVE and DAYS…瞬きのように
「お前ら、何して……」
健吾の声。
その瞬間、あたしはまるで魔法が解けたように、正気になって。
一瞬にして、血の気が引いていった。
「健吾……っ」
なんで、ここに?
どうしよう
さっきあたし、アキと……
キスして……。
もしかして健吾、見たの……?
自分でも驚いたのは、反射的にアキから離れてしまったこと。
ずるいあたしは、ドアの音を聞いた瞬間、アキの腕を払っていたんだ。
健吾は入口に立ちつくし、顔をこわばらせて言った。
「莉子の様子が変だから後をつけてたら……何だよ、これ。
なんでアキが病院なんかにいるんだよ」