LOVE and DAYS…瞬きのように
「……真由ちゃん?」
おそるおそるドアを開けて、顔を外に出してみる。
そしてあたしは、そこで見た光景に、息が止まりそうになった。
「真由ちゃんっ……!!」
廊下に倒れていた真由ちゃんの姿。
あたしは靴も履かずに飛び出し、その体を揺すった。
「真由ちゃんっ!! 真由ちゃんっ!!」
もう、あたしはパニックで。
お母さんが呼んでくれた救急車が到着するまで
あたしは真由ちゃんの名前を、力の限り呼び続けた。
久しぶりに大きな声を出したことも。
久しぶりに外の空気を吸ったことも。
すっかり忘れるくらい、目の前のことだけでいっぱいだったんだ――…
2時間後、真由ちゃんは病院のベッドの上で、目を覚ました。
「気がついた!?」
「……ここ、病院……?」