LOVE and DAYS…瞬きのように
あたしは進学にそなえ、もうすぐ陸上部のマネージャーを退くつもりだ。
だから部活に出られるのも、あと少し。
そんなときだった。
「先輩。校門前で男の人が、先輩のこと探してましたよ」
後輩のマネージャーが、部活中に知らせてくれた。
「男の人?」
「はい。たしか“ツキシマ”って言ってました」
――信じられなかった。
きっと間違いだと思った。
だけどあたしは、突き動かされるように校門へと走っていて。
そして、そこにいたのは
確かに月島という男の人だったんだ。
「――あ……」
「どうも、お久しぶりです」
健吾のお父さんが、おもむろに頭を下げた。