LOVE and DAYS…瞬きのように
あとがき

■『LOVE and DAYS…瞬きのように』を読んで下さった皆さん、ありがとうございます。

500ページを超える長編に、最後までお付き合い頂いて、本当に光栄です。



物語の中で、いろんな出来事を経て、成長していった莉子たち。


まるで読者さんと一緒に、彼らの成長を見守ってきたような、彼らを一緒に育ててもらったような…

とにかくもう、感謝の気持ちでいっぱいです。



■高校生モノを書くのは、長編ではこの『ラブデイ』が初めてでした。


書くからには、自分が10代で体験したこと、見てきたもの、感じてたことを、いっぱい詰めたいと思いました。


そうすると、おのずと恋愛以外の要素も多くなって。
どんどんページが増えて。


いつのまにか、本当に青春時代に戻ったような気持ちで、夢中で書いていました。



10代のころの、不器用で一生懸命だった
キラキラしていたあの時間が
今、すごく愛おしく思います。


■そして実は、当初の予定では、アキは亡くなるという設定でした。


だけど書き進めるうちに

「死を直接書かなくても、私が書きたい事は、書けるんじゃないかな?」

と、考えを変えました。


まあ実のところ、アキが好きだから死んでほしくなかったっていうのも大きいですが(笑)



でも、現実では、ああいう奇跡が起こらずに亡くなっていく命が数多くあることを、忘れちゃいけない。


私の大切な人も、アキと同じ病気で亡くなりました。

会えなくなってから後悔したこと、いっぱいありました。


毎日平和に生きていると、ついつい時間は無限にあるような錯覚に陥るけれど、そうじゃないんだって

今回、いろいろ思い出して書きながら、改めてそのことを感じました。



かけがえのない時間の、一瞬、一瞬を、思いっきり生きてくださいね。


失敗して、後悔して、人に迷惑かけて。

転びながらでも、前に進んで行ってくださいね。



つたない作品でしたが、読者様に少しでも楽しんで頂けたなら幸いです。


最後まで彼らを見守って下さり、本当に本当にありがとうございました。


2009.3.13 十和

→次のページ:おしらせ
< 577 / 580 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop