LOVE and DAYS…瞬きのように
じゃあもう別れてるってこと?
あっちがあきらめきれないだけで、健吾はもう好きじゃないってこと?
質問が頭の中で渦巻くけれど、口にすることができなくて。
暗闇でよく見えない健吾の顔を、あたしはただ見上げていた。
「言い訳は嫌いだからしねぇ。とにかく、悪かった」
健吾はこんな状況でも、やっぱり健吾だ。
ムカつくくらい偉そうで、堂々としていて。
悔しいけれど、あたしは負けてしまう。
健吾の瞳に
そしてごまかしきれない自分の想いに……。
「じゃあ健吾は今、誰とも付き合ってないの?」
つい、そんなことを聞いてしまった。
言ったそばから「しまった」と思い、あたしは大慌てした。
「あっ、あの、深い意味はないんだけどね!」
取り乱すあたしを、きょとんと見下ろす健吾。
やばい。これじゃ自分の気持ちをバラしてるようなもんじゃん。