LOVE and DAYS…瞬きのように

入学2日目の放課後、駄菓子屋さんで健吾とシンさんが話していた言葉。


『健吾、最近あいつと会った?』

『最近は俺んとこにも連絡なし。まぁ気まぐれだからな、あいつ』
 

あれってきっと、アキさんのことだったんだ……。



「お前ら、アキさんが登校してきたらビックリするだろうな」
 
ミツルが意味ありげに笑って言った。


「どういうこと?」

「すっげーぇ美形ってこと。
健吾さんはいかにも男らしい男前だけどさ。アキさんはまったく違うタイプで、何つーかキレイなんだよ」

「へぇ~!」
 

真由ちゃんは目を大きく開き、今日一番のリアクションを見せた。


「だからお前ら、アキさんを見てもうっかり惚れんなよ?」

「莉子ちゃんはその心配ないよねー。なんたって月島先輩がいるし」

「はっ!? な、何が?」
 

真由ちゃん以上に大きなリアクションをしてしまったあたしを、ふたりはニヤニヤと見下ろしてくる。


健吾のことを言われると、どうにも普通に振る舞えない自分がいるんだ。
 









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