LOVE and DAYS…瞬きのように
――『悪ぃ、俺帰るわ』
家に帰ってからも、あの冷やかな声が頭から離れない。
いくら親友の悪口を聞いたからって、あんなに怒らなくてもいいじゃん。
あたしだって本心で言ったわけじゃないんだから……。
明日からアキさんと隣の席で、どう接すればいいんだろう。
健吾たちとも気まずくなったりしたら嫌だな……。
お風呂の中で考えすぎていたので、少しのぼせてしまった。
自分の部屋に戻ると、携帯がチカチカと光っていた。
「……誰、これ」
着信履歴に残っていたのは知らない番号。
あたしは恐る恐る、その番号にかけ直した。
「あっ、莉子ちゃん? シンだけど~」
携帯から聞こえた陽気な声に、ホッとした。
「シンさん。どうしたんですか?」
「いきなりごめんね。真由ちゃんから番号教えてもらったんだ」
「真由ちゃんに?」