LOVE and DAYS…瞬きのように

「うん。彼女、今日のことを莉子ちゃんが気にしてるんじゃないかって心配してたからさ」


そうなんだ……。
　

真由ちゃんもシンさんも、優しいなあ。

あたしは自分の気持ちばかり考えて、うじうじ悩んでいたっていうのに……。



「アキが怒った理由、真由ちゃんから聞いたけどさ。
気にする必要ないよ。そんなことで怒るあいつが変なんだよ。
てかあいつら、デキてんじゃねーの？」
　

シンさんお得意の軽い口調でそんなことを言われて、つい笑ってしまった。


この人はいつもヘラヘラしているけど、本当はとても温かい人なのかもしれない。
　

心がほぐれたあたしに、シンさんはふと声のトーンを落として言った。


「つまりさ、アキにとって健吾は特別なんだ」

「特別？」