LOVE and DAYS…瞬きのように
「うん。あいつらって幼なじみじゃん?
ガキの頃からアキって学校休みがちで、健吾だけが友達だったんだって。
だからアキにとっての健吾って、ただの親友じゃねーんだよ。
まぁさすがに今は、昔みたいにいつも一緒ってわけじゃねーけど。
お互いがお互いを一番信頼してるってのは、見てて伝わってくるんだよね」
「………」
「それに、健吾の親父さんってすげー厳しい人でさぁ。
俺らのことを良く思ってないらしくて、縁を切れって言われたりもして。
でも健吾は、絶対に俺らを裏切らなかったんだ。
親とケンカしてでも仲間を大事にするのが健吾だから……きっとアキも、ついムキになって怒ったんじゃないかな」
「………」
「あっ。俺、しゃべりすぎ? はははっ」
シンさんは急にいつもの調子に戻って笑いだした。
それが彼なりの気遣いだとわかるから、あたしも一緒に笑った。
笑いながら、後悔していた。
健吾のこと何もわかっていないくせに、あんな風に言ってしまった無神経な自分。
しかも“しょせんお坊ちゃんのワガママ”だなんて。
言っちゃいけないことを言った。
アキさんが怒るのも当然だ。