追放された聖女はもふもふとスローライフを楽しみたい!~私が真の聖女だったようですがもう知りません!~
周りの人がいなくなったタイミングで、私は彼女に話しかける。
「ねえ、あの人たちの言うことを、あまり鵜呑みにしない方がいいと思います」
「あら、どうして?」
「だって、変じゃないですか。あの人たちは、私たちを魔族に対処するために召喚したと言っていました。聖女になったら、危ない仕事を強要されるかもしれない。仮に魔王が侵略してきても、聖女一人でなんとかできるわけがないです」
「あはは、お姉さん、冷静に見えて実はビビってんの? どうせ、聖女は象徴的な感じで、存在しているだけで良くて、魔族は兵士とかが倒してくれるんじゃないかなあ?」
「本当に、そう思います?」
「もしかして、聖女の私に嫉妬? 町人に魔族退治は無理だものねえ? まあとにかく、前線に出るのは私じゃないってば。王様も王太子様も、いい人たちだって」
いい人が、このような無理矢理な召喚をするだろうか。
「でも……」
「ああ、もう、グチグチとうるさいな! ただの町人は黙ってろよ!」
私の言葉が気に障ったのか、スミレは急に態度を翻した。
内容をうまく相手に伝えられず、反感を買ってしまったみたいだ。
「淡々と正論を並べてんじゃないわよ。ちょっと年上だからって、偉そうに何様のつもり!? 私のやることに文句を言うなら、ここから出て行ってもらうから! だいたい、最初から気に入らなかったのよね、チヤホヤされるのは私一人で十分なのに!! なんで私の召喚についてくるのよ! はっきり言って、邪魔なんだよ!!」
あまりの言葉に、私は絶句する。私は最初から彼女に嫌われていたらしい。
――今のが本音だったなんて。
「ねえ、あの人たちの言うことを、あまり鵜呑みにしない方がいいと思います」
「あら、どうして?」
「だって、変じゃないですか。あの人たちは、私たちを魔族に対処するために召喚したと言っていました。聖女になったら、危ない仕事を強要されるかもしれない。仮に魔王が侵略してきても、聖女一人でなんとかできるわけがないです」
「あはは、お姉さん、冷静に見えて実はビビってんの? どうせ、聖女は象徴的な感じで、存在しているだけで良くて、魔族は兵士とかが倒してくれるんじゃないかなあ?」
「本当に、そう思います?」
「もしかして、聖女の私に嫉妬? 町人に魔族退治は無理だものねえ? まあとにかく、前線に出るのは私じゃないってば。王様も王太子様も、いい人たちだって」
いい人が、このような無理矢理な召喚をするだろうか。
「でも……」
「ああ、もう、グチグチとうるさいな! ただの町人は黙ってろよ!」
私の言葉が気に障ったのか、スミレは急に態度を翻した。
内容をうまく相手に伝えられず、反感を買ってしまったみたいだ。
「淡々と正論を並べてんじゃないわよ。ちょっと年上だからって、偉そうに何様のつもり!? 私のやることに文句を言うなら、ここから出て行ってもらうから! だいたい、最初から気に入らなかったのよね、チヤホヤされるのは私一人で十分なのに!! なんで私の召喚についてくるのよ! はっきり言って、邪魔なんだよ!!」
あまりの言葉に、私は絶句する。私は最初から彼女に嫌われていたらしい。
――今のが本音だったなんて。