追放された聖女はもふもふとスローライフを楽しみたい!~私が真の聖女だったようですがもう知りません!~
「さて、俺は父上の元へ向かう。リマは、何お心配しなくていいぞ」

「頼もしいですわ、フィリペ様」

うふふと笑いながら、リマは心の中で歓喜した。

これで、あの目障りな姉は、一生奴隷の立場だ。思う存分こき使ってやる。

きっと、素晴らしい鬱憤晴らしになるだろう。

にんまりと口元をつり上げたリマは、朗らかに未来の夫を見送るのだった。
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