追放された聖女はもふもふとスローライフを楽しみたい!~私が真の聖女だったようですがもう知りません!~
四:聖女食堂と魔王の求愛
二度目の人生で、魔王城での暮らしにも慣れてきた私は、食堂を本格的に営業し始めた。
まずは座席を絞っての営業だ。なんせ、従業員が足りないので!
ありがたくも、護衛のテオは食堂のホール係として働いてくれる。
すっかり餌付けされた小さなモフモフたちも、テオや私を助けてくれた。
常連さんは決まっていて、前世からの知り合いが多い。
魔族は長命かつ気まぐれだから、魔王城の人員の入れ替わりは激しいという。
それでも、シリルの治世では、仕事の継続率が上がったのだそう。
まだ若い彼を見守りたい魔族や、大規模な争いのあったモフィーニアを立て直したいと思った者が多かったからだ。
「聖女様、今日も来ちゃいました!」
衛兵の皆さんは、毎日のように聖女食堂へ来てくれる。彼らの目的は、お得なランチだ。
お昼は、日替わりメニューを三種類、そして定番メニューを二種類作っていた。
日替わりメニューは、多めに手に入った食材を中心に、ボリュームたっぷりのおいしいおかずと、白ご飯やパン、スープ類をセットにしている。
私はキッチンを忙しく動き回った。
大きめの鍋の中では、温かなお芋の味噌汁が湯気を上げ得ている。味噌は前世で用意したもので、それを料理人たちが代々引き継いで作ってくれていた。
「ああ、ありがたいです」
作るのに時間のかかる調味料は、ストックがあると大変助かる。
新規のお客さんはまだ少なく、店は思ったより空いていて、余裕のある営業ができていた。まあ、それもいいかもしれない。
今世はのんびり好きなことをするのだ。
まずは座席を絞っての営業だ。なんせ、従業員が足りないので!
ありがたくも、護衛のテオは食堂のホール係として働いてくれる。
すっかり餌付けされた小さなモフモフたちも、テオや私を助けてくれた。
常連さんは決まっていて、前世からの知り合いが多い。
魔族は長命かつ気まぐれだから、魔王城の人員の入れ替わりは激しいという。
それでも、シリルの治世では、仕事の継続率が上がったのだそう。
まだ若い彼を見守りたい魔族や、大規模な争いのあったモフィーニアを立て直したいと思った者が多かったからだ。
「聖女様、今日も来ちゃいました!」
衛兵の皆さんは、毎日のように聖女食堂へ来てくれる。彼らの目的は、お得なランチだ。
お昼は、日替わりメニューを三種類、そして定番メニューを二種類作っていた。
日替わりメニューは、多めに手に入った食材を中心に、ボリュームたっぷりのおいしいおかずと、白ご飯やパン、スープ類をセットにしている。
私はキッチンを忙しく動き回った。
大きめの鍋の中では、温かなお芋の味噌汁が湯気を上げ得ている。味噌は前世で用意したもので、それを料理人たちが代々引き継いで作ってくれていた。
「ああ、ありがたいです」
作るのに時間のかかる調味料は、ストックがあると大変助かる。
新規のお客さんはまだ少なく、店は思ったより空いていて、余裕のある営業ができていた。まあ、それもいいかもしれない。
今世はのんびり好きなことをするのだ。