追放された聖女はもふもふとスローライフを楽しみたい!~私が真の聖女だったようですがもう知りません!~
「ひぃぃっ! 死にたくない、死にたくない!!」
「十、九、八、七、六、五」
「あああっ! 言う、言うからっ! ちょ、待っ……!」
「四、三、二、一」
容赦ないシリルのカウントダウンを聞いて、男の方が音を上げる。
「キーランの王族だ! そいつの命令で、変な道具を使って呪いを刻まれた! 隷属の印だと話していた!」
「予想どおりか」
「キーランの奴らは、俺にモフィーニアへ潜入するよう命令してきた。情報収集や、魔族の誘拐をさせられていたんだ。逆らえば殺されるし、魔族に情報を漏らしても殺される」
「ふぅん、そういうことか」
「助けてくれ、魔王様! 俺はっ……被害者だ! 被害者なんだよ!!」
大きな声で男が訴えた瞬間、場の空気が凍った。
「は? 被害者? 誰が?」
シリルは真顔になって首を傾げた。
私も思わず息を飲み込んだ。
目が据わった状態のシリルだけではなく、彼の部下たちからも凶悪なオーラが立ち上っている。
「十、九、八、七、六、五」
「あああっ! 言う、言うからっ! ちょ、待っ……!」
「四、三、二、一」
容赦ないシリルのカウントダウンを聞いて、男の方が音を上げる。
「キーランの王族だ! そいつの命令で、変な道具を使って呪いを刻まれた! 隷属の印だと話していた!」
「予想どおりか」
「キーランの奴らは、俺にモフィーニアへ潜入するよう命令してきた。情報収集や、魔族の誘拐をさせられていたんだ。逆らえば殺されるし、魔族に情報を漏らしても殺される」
「ふぅん、そういうことか」
「助けてくれ、魔王様! 俺はっ……被害者だ! 被害者なんだよ!!」
大きな声で男が訴えた瞬間、場の空気が凍った。
「は? 被害者? 誰が?」
シリルは真顔になって首を傾げた。
私も思わず息を飲み込んだ。
目が据わった状態のシリルだけではなく、彼の部下たちからも凶悪なオーラが立ち上っている。