追放された聖女はもふもふとスローライフを楽しみたい!~私が真の聖女だったようですがもう知りません!~
気づけば、私は冷たい床の上に寝そべっていた。
つるつるの床が、気持ちいい……
戸惑いつつ顔を上げると、目の前には見覚えのない光景が広がっている。
ドーム型の高い天井、金の草花の装飾が施された神殿のような柱。真っ白な壁に、高級そうな大理石の床。
「ここはどこ?」
むくりと起き上がって首を巡らせると、すぐ後ろに女の子が倒れていた。
ふわふわの桃色に染めた髪に、白くて細い手足、カラフルな爪。
光に包まれて叫んでいた子だ。残りの子たちの姿はない。
――まずは現状確認が大事よね。外に出てみるか、人がいれば話しかけてみよう。
服はそのままだけれど、持っていた鞄は落としてしまったようで消えている。不可解だ。
立って歩きだそうとすると、離れた場所にあった扉から大勢の人間が入ってきた。
髪の色が金髪だったり、茶髪だったり、背の高さも肌の色も様々だ。
何事かと、私が棒立ちしていると……
舞台衣装のような重厚な服を身に纏った彼らは、立ち尽くす私に気づいて駆け寄ってきた。中でもひときわ豪華な服を着ている人が、声を上げる。
「おお、召喚成功だ!! 異世界より聖女様が降臨された!! なんと神々しい……!!」
「……は?」
彼らの言っている内容が理解できず、私は戸惑った。
つるつるの床が、気持ちいい……
戸惑いつつ顔を上げると、目の前には見覚えのない光景が広がっている。
ドーム型の高い天井、金の草花の装飾が施された神殿のような柱。真っ白な壁に、高級そうな大理石の床。
「ここはどこ?」
むくりと起き上がって首を巡らせると、すぐ後ろに女の子が倒れていた。
ふわふわの桃色に染めた髪に、白くて細い手足、カラフルな爪。
光に包まれて叫んでいた子だ。残りの子たちの姿はない。
――まずは現状確認が大事よね。外に出てみるか、人がいれば話しかけてみよう。
服はそのままだけれど、持っていた鞄は落としてしまったようで消えている。不可解だ。
立って歩きだそうとすると、離れた場所にあった扉から大勢の人間が入ってきた。
髪の色が金髪だったり、茶髪だったり、背の高さも肌の色も様々だ。
何事かと、私が棒立ちしていると……
舞台衣装のような重厚な服を身に纏った彼らは、立ち尽くす私に気づいて駆け寄ってきた。中でもひときわ豪華な服を着ている人が、声を上げる。
「おお、召喚成功だ!! 異世界より聖女様が降臨された!! なんと神々しい……!!」
「……は?」
彼らの言っている内容が理解できず、私は戸惑った。