あなたは私の救世主!~俺様ドクターの命じるままに
『そろそろ帰ろうか。ミルク疲れただろ、
車で寝てていいからな』

『帰りたくないけど…帰りましょうか』


満喫したデートももうすぐ終わりかと思うと
寂しくなるみくる。

『これ、お土産』

『あっ!これさっき見てたうさぎ!!
かわいい~~ありがとうございます!!』


聖人は途中で立ち寄ったお店でみくるが
じーーっと見ていたうさぎのキーホルダーを
内緒で買っていたのだ。


帰りの車の中、みくるは大事そうにうさぎを
持ったまま助手席でスヤスヤ眠っていた。

ところが途中、小さな唸り声が聞こえて
聖人は車を止めた。

『ミルク?どうした?』

みくるのうさぎを持った手に触れると
なんとなく熱く感じる。

『……ん、ぅぅ…ぁ、寝ちゃった…ごめんなさぃ』

『大丈夫か!?熱ありそうだな…』

『ぇ…だぃじょぶ、ですょ』

『ここから俺の家の方が近いから家で休もう!』

『けど……警戒、しなぃと…』

『何言ってんだ、俺はいいんだよ!』

『……はぁ~ぃ…』
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