あなたは私の救世主!~俺様ドクターの命じるままに
まだ病院にいた神田先生がすぐに来ると、
続いて葵と小山も処置室に現れた。

『みくるちゃん!分かるかい!?』

『ん………ぅ……』

『血圧下がってるね…熱はいつから?』

『今日の夕方…4時くらいに熱が37.7℃あって…』

『4時間くらい前か……あれ?これなんだ?』

『ぇ?…………あっ!!』


みくるの右手人差し指の傷を見た聖人は喫驚し、
嫌な予感が脳裏をよぎった。

『こ、これ………パスツレラ菌かもしれません!』

『えっ!?何か動物触ったのか!?』

『……ぅさぎに、噛まれたのかも…』

『なに!?敗血症起こしたら大変だ!!
血液急いでパスツレラ菌調べて!!』

『はい!!』


目の前で慌ただしく動く医師達を、
聖人はただ呆然と立ち尽くし見ているだけで、
何も出来ずにいた……

< 114 / 175 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop