あなたは私の救世主!~俺様ドクターの命じるままに
父の病室の隣に娘が入院するとは…
母も苦労が絶えない。
祈るように握りしめたみくるの手を額に当てながら項垂れている聖人を見て、母は胸が締め付けられる思いでいた。
『ごめんなさいね……どうせみくるが、
うさぎ触りたいってワガママ言ったんでしょ?』
『…いえ…僕が、悪いんです。医者のくせに…
ダメだと分かっていたのに……』
『小さな頃から、あれもダメこれもダメって
厳しく言ってきてね……そんなみくるが可哀想で
私1度だけお父さんに内緒で子犬を触らせた事があったのよ』
『え……』
『その時子犬に引っ掻かれて熱が出てしまって…
けどお父さんは一切私を責めなかったの。
みくるを想う気持ちはみんな一緒だからってね。
柊先生もそうでしょ?想ってくれてたのよね…』
母が聖人の背中を擦り、
握りしめるみくるの手に聖人の涙が伝う。
するとその時、みくるの意識が戻った。
母も苦労が絶えない。
祈るように握りしめたみくるの手を額に当てながら項垂れている聖人を見て、母は胸が締め付けられる思いでいた。
『ごめんなさいね……どうせみくるが、
うさぎ触りたいってワガママ言ったんでしょ?』
『…いえ…僕が、悪いんです。医者のくせに…
ダメだと分かっていたのに……』
『小さな頃から、あれもダメこれもダメって
厳しく言ってきてね……そんなみくるが可哀想で
私1度だけお父さんに内緒で子犬を触らせた事があったのよ』
『え……』
『その時子犬に引っ掻かれて熱が出てしまって…
けどお父さんは一切私を責めなかったの。
みくるを想う気持ちはみんな一緒だからってね。
柊先生もそうでしょ?想ってくれてたのよね…』
母が聖人の背中を擦り、
握りしめるみくるの手に聖人の涙が伝う。
するとその時、みくるの意識が戻った。