あなたは私の救世主!~俺様ドクターの命じるままに
『みくる、人前でくっついたりするのは我慢しないと。特にご両親の前では…』

『どぅしてですか?……近いと、邪魔ですか?』

『邪魔とかじゃなくて、大人なんだから。』

『大人は、くっついちゃダメなんですね…』


みくるはそっと聖人の腕から手を離し、
俯きながらトボトボ歩きだした。

『ふぅ……俺の言うこと聞かないと、
また痛い目に遭うんだからな!!』


溜め息混じりにそう言った聖人は、
離れたみくるの手を軽く握った。

『大人でも、このくらいなら許してやる』

『ぇ……はい!言うこと聞きます!!』


すると簡単に笑顔が戻ったみくるは、
軽く握られた手を少し動かし恋人繋ぎに変えた。

『おぃ!!これはやり過ぎ!!』

『え~?違いがわかりません!』


結局、恋人繋ぎを離すことなくニコニコしながら
検査室まで歩いていった。

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